機材のこと-3 フィルムコンパクトカメラの意義

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<デジタル化の波>
 フィルムカメラでのんびりやっていた私にもやはりデジタル化への波は押し寄せてきました。というのも結婚の遅かった私に子供が出来たせいで、生まれた当初はM3+キャノン50mm/F1.2とか、1stエルマリート90mm/F2.8なんかでアベイラブルライトで撮ったりとゆったり楽しんでいたのですが、子供がだんだんと動き回る様になるとさすがに動きについて行けなくなってきました(^^;)。


<デジタル1眼について>
 いくらアンチ1眼と言っていても、動く被写体で失敗ばかりしていては経済的に持ちません(^^;)。無駄プリントも環境破壊につながりますし(^^;)。
子供が1歳を少し過ぎたときに丁度KissDNが発売され、高感度性能もいいとの評判でしたので、とりあえずエイヤ(^^;)と買いました。
 それでもアンチ1眼・アンチズームの気質は抜けきれず(^^;)、1眼は仕方ないけどズームはちょっと・・・。まあポートレート専用だから、50mm/F1.8(80mm相当)だけでいいやと、このレンズ1本とボディーだけを買ってきてお出かけする様になるまでの1年間は1本のレンズだけで楽しんできました。
 例に漏れずデジタルのありがたさで、動き回る被写体を無駄を含めて撮りまくっていたのですが、意外に仕上がりが良好で改めて最近のデジタルの進歩を感じました。EOSマウントでフランジバックが短いですから、アダプター経由で様々なレンズをつけることが出来るため、ツァイスやアンジェニューなどの古い1眼のレンズや、時にはエルマリートやエルマーなどのレンズヘッドがはずせる手持ちのライカの望遠レンズなどをつけて遊んでいましたが、レンズの特徴もかなり表現できる様な印象を持ち、『入門機のデジカメでこれほどの表現力があるとは・・・』と正直びっくりしました(フィルムに比べてオールドレンズのフレアがかなり目立つことは感じていましたが・・・)。
 しかしいざ外に持ち出そうとすると28mm相当の単焦点レンズもなく、ズームは巨大と、やはり大変でした。まあフィルムカメラ時代から1眼になじんだ人には抵抗無いのでしょうが、ほとんどコンパクトとレンジファインダーしか使ってなかった私には、あの前後にレンズが長く、おなかの前でゴロゴロするデジ1には我慢がなりませんでした。
 今でも連射が必要な子供撮りにはデジ1を使いますが、やはり旅行やスナップにはフィルムカメラ中心です。


<フィルム1眼は?>
 わたしの偏見では(^^;)、フィルムは確かに高性能ですが、これだけデジカメが進歩してくるとやはり標準~中望遠~望遠では、ほとんどの一般人にとってデジ1に取って変われる様な気がしてきました。
 フィルム1眼はプロ(とは言えかなりのプロの人が既にデジタル化している様ですが)などの限られた人やよほどフィルムカメラを愛してこだわりを持ち続ける人以外の一般人にとってはあまり意義が無くなってきた様な気がします。
 少なくともメカとしてのおもしろさにAF・AEならフィルムもデジタルも大きな差はありません。マニュアルフォーカス・メカニカルシャッターの1眼をこよなく愛する人以外にとっては・・・。


<一般人にとってのコンパクトカメラ>
一方コンパクトカメラはどうでしょうか?
 コンパクトデジカメは最近では広角をカバーできる機種が出てきたとはいえ、受光面積が圧倒的に小さいためかなり無理を生じます。
http://takuki.com/gabasaku/CCD.htm

 シグマDP1が出るまでは、デジタル1眼同等の写真を撮ることの出来るコンパクトデジカメは未だ存在しません。
 GRデジタルの様にレンズはおそらく1眼のズーム以上の性能であってもフィルムカメラとは違って、受光面積と言う物理的な制約からは逃れられません。個人的にはGRデジタルのブログなどを見ていると十分に素晴らしいとは思うのですが・・・。
 そこで『写真にうるさい人(^^;)』にとっては、現時点ではデジカメならやっぱりデジ1と言うことになります。しかしデジ1はやはり大きい。

 そこで『ちょっとだけ写真にうるさい』一般人の私は当分の間は『コンパクトであっても1眼並みの画質が実現できる』フィルムコンパクトカメラやレンジファインダーカメラを使うことになりそうです。

『最愛のGR1レンジファインダー
http://blogs.yahoo.co.jp/keik0320/878232.html

ヤシカエレクトロ35CCN とその他の普及型国産コンパクトレンジファインダーカメラ達 』
http://blogs.yahoo.co.jp/keik0320/2746561.html


一般人に解り安い、フィルムカメラの意義は『コンパクトなくせに高画質が得られる』事だと思います。
フィルムメーカーとしての命運をかけているので当然とはいえ(^^;)、近年コンパクトフィルムカメラを新しく発売し続けてくれた富士フイルムはよく解ってくれていると思います。

写真は焦点距離の違う(38mm/F2.8・47mm/F2.0・28mm/F3.5)のコンタックスT(Contax T)・レチナII(Retina II US Ektar)・TC1です。私の好きな『レンズ交換式カメラ』ならぬ『カメラ交換式カメラ』(^^;)の1例です。

 それにしてもDP1早く出ませんかね~(>_<;)