Auro3Dさん邸訪問記 その3(オフ会モード音量Auro-3D編+ART+ハイトSW(?)体験)

翌朝からは、夏のフォッサマグナツアーでの経験とツアー後の自宅での復習などを思い起こしながら、大音量(オフ会音量(笑))で本格的にツアー課題曲を聴かせていただきました。


1.Auro-Maticによる平面波の効果と前後のひろがり感

5cnマルチとマルチからのAuro-Maticとの比較も様々な音源でさせていただきましたが、やはりLCRとFHR、FHL、HCの6本で形成される前方からの平面波の効果をはっきりと感じることができました。これに同型のサラウンド群が加わることにより、さらに大きな効果が生み出されているようです。

それと平面サラウンド → Auro-Matic切り替えによって、これまでみなさまが書かれているように、Auroでは音像が上昇することは全く無く、あたかも回り込んできた反射音のように間接音が降ってくる感じ(音場の上昇)を強く感じることが出来ました(ある意味人工音回し?)。

さらに昨夜も片鱗を感じることが出来た、前後の奥行き感が拡がる現象も大音量ではよりはっきりするように思いました。

Auro3Dさんによるとこれはまさにハイトスピーカー設置によって生じる先行音効果とのことです。


2.HCとVOGの意義について

HCとVOGの有る無しでの違いについても議論になっておりましたが、これはソースによって印象が異なることがよく解りました。

たとえば効果がわかりやすいとされている

『怒りの日、その日は』

鐘の音はほぼ真上から降って来る様ですが(これだけはAuro-3Dによる音像が上に存在する?)、これを中心に周囲から回り込んできた他の反射(合成)音?が混ざって降ってきますので、これらがどう感じられるかということになるかと思います。
但しこの音源ではネイティブではHCとVOGにはchが割り当てられていませんので、あくまでSTORMのプロセッサーで合成された拡張音が出ているとのことです。

HCとVOGのオンオフを繰り返していただき、その差を聴かせていただきました。
劇的とまでは言えないですが、やはり、ONにすると上方への拡がりと前後の拡がりが増すような印象があります(断言出来ないレベルですが、私のサラウンド耳修行(5ヶ月(笑))がまだまだ足りないせいもあるかと思います(汗))。

試しに、VOG+HCだけ(他の11chはオフ)、更にVOGだけ、HCだけでもこの音源を聴かせていただきました。
Auro-3Dさん邸のVOGはダブル(2倍盛り(笑))にしておられるせいもあり、思った以上の音量でしっかりと低域まで出ているのがよく解りました。
我が家の『だんすぴ』ではさすがにアンビエント+αくらいですのでここまでよくは解りません。
逆に言うとこれだけの音量が出ているのに、違いを顕著に聞き分けられないのは、まだまだ修行不足なのかと・・・(汗)
それに加えて、好みの問題もあるのかもしれませんが、私はありの方が好ましく感じました(プラセボ効果もありますが(汗))。

ただし、今回の比較では、あくまで13ch設定のままで、VOGとHCをオフにした比較なので、当然これらに割り当てられた音量分だけ上方からの音量が低下することになります。
厳密には13ch設定と11ch設定でそれぞれキャリブレーションして比較する必要があるのかも知れないなと考えました。

 

3.ハイトSW(笑)?体験

その後、Auro-3Dさんがお持ちの貴重な13chネイティブ音源を聴かせていただきました。
バスマリンバでは、中高音だけでは無く低音レベルまで音に包まれる貴重な体験をさせていただきました。
さすが、免許皆伝(?)のシステムでのネイティブ音源は素晴らしいものがありました。

次にいよいよ皆様、そしてご自身も報告されている『打ち上げ花火』です(笑)。

皆様のご報告通り、私にも超低音を含む遙か上方からの炸裂音が感じられました。
ただ、Auro-3Dさんがおっしゃるには、軽男GT4さんの巨大ハイトスピーカー群による圧倒的な上方からの爆裂低音、オルガンによる包まれ音にはまだまだ叶わないと言うことで、先日左上方にSWを設置されたばかりです。

koutarou.way-nifty.com


今回は初めからこの音を聴かせていただくことになりました。

私自身はSW移動の前後を比較していないので解りませんが、左上に設置されたSWによる効果を感じました。
音源のもともとの左右バランスもあるのかも知れませんが、確かに左上の低音がしっかり出ていると思いました。
一方で、上も下も全体的に低音が左に寄っているようにも感じましたので、Auro-3Dさんに感想を述べるとご自身でお聴き頂いた上で、左前方床に置いているもう1台のSWを右前方に移動されました。

これで左右の音量バランスは(上下は別として)取れたように感じられましたが、まだまだこの方法は試行錯誤状態ですので、来週訪問される、donguriさんとx1おやじさんのご感想を楽しみにしたいと思います。


上方に配置されるSWの意義や効果についてはまだまだ不明ですが、非常に興味のある課題です。

思い込みもあるのだと思いますが(汗)、SWの位置も音像や音場双方に影響する可能性があるのかなと感じました。

 

4.ARTについて

その後は持ち込み音源を色々聴かせていただき、仕上げに(笑)大好きなラフマニノフの『晩祷』5ch版+Auro-Matic を聴かせていただきました

これは、自宅でも結構Auro-Matic映えするんじゃ無いかなあと思っていましたが、Auro3Dさん邸では素晴らしかったです。Auro3Dさんも気に入っていただけた様です。

 

最後に愛聴版で私のリファレンスの一つになっている、キースのブルーノートライブ第4巻 SATURDAY JUNE 4THから
 いつもの『How Deep Is The Ocean』を聴かせていただきました。

・・・・格好よすぎです(笑)。

この曲をより気持ちよく聴くためにARTの導入を検討しているのですが、Auro3Dさん邸での体験では非常に効果的だと感じました。


デフォルトの平坦カーブでも聴かせていただいたのですが、私的にはこれが一番好みで、切れ味や押し出し感を強く感じることが出来ました。

おそらくはデフォルトだと、普段低域たっぷりの音を聴いておられる方には、ちょっと低域の量感が足りないのかな?と想像しますが、なんせ私は普段自宅ではSW無し、ウーファーも高能率のf0が高い軽量コーンものを使っているので(汗)、十分な量感でした。

丁度AudessayからDirac Liveに替えたときに、低域が引き締まって好みの音色になった時の事を思い出しました。これが更に進化した感じで、個人的にはとても好みの音質でした。

もちろんソフトの価格にもよりますが(汗)、是非導入してみたいと思いました。

ただ、先にも書きましたが、自宅のシステムで果たしてARTが処理する帯域の低音がどの程度出ているのかが疑問で、Auro3Dさん邸で体感出来た様な効果が出るかについては実際に導入してみないことには解りません(汗)。

いずれにせよ、デノマラの対応のアナウンスを楽しみに待ちたいと思います。

 

 

本当に今回はじっくりと時間を取っていただき、色々な気づきがある非常に楽しく有意義な時間を過ごさせていただくことが出来ました。

 

Auro3Dさんには何から何までお世話になり、本当にありがとうございました。

 

これからのシステム改善に是非今回の経験を活かしてゆきたいと思います。