先日通り過ぎて行った大型トリウムタングステン球が忘れられず、
その後手頃で扱いやすい小型のトリウムタングステン球、VT25のアンプを入手しました。
個人工房(?)の方が一人でコツコツ作られている品で、主に中国製のトランスを使ったり、B電源は半導体整流でチョークトランスを省いたシンブルなCRフィルターを用いたりとコストを抑えたものですが、古い真空管を除いて基本的に新品部品で新たに組まれているのが安心です。
五極管のシングルなどは、非常に低価格のスタートで出てますが、VT25はヒーター電圧が特殊(7.5V)かつ直熱管で整流点火が必要だったりするので、汎用の中国製電源トランスは使えず、コストのかかる国産のトランス(信頼性は高い)を使うのでそれなりの価格からのスタートですが、需要が少ないのか、競争入札なく終了しました。

大きさ比較(笑)。
届いた品を確認すると、シンプルな構成できれいに組まれておりました。
とても手際よく組み立てられた印象です。
実のところ、複数の出品の回路を確認すると、ドライバー段はほとんどが6SL7のSRPP、もしくは6SJ7などの5極管よるもので出力管によらず、全く同じです。
違うのは出力管のバイアス抵抗くらいで、出力管そのものは三極管または五極管では三極管接続ほぼ一択で同じ回路の様です。
出力管の最大限のスペックは狙っておらず、逆に言えば余裕のある作動。また出力段部分の改造だけで素人でも容易にほかの真空管に転用できるともいえます。
これで作業性を上げて作成されている感じです。
トリウムタングステンの輝き(笑)もやや小規模ながらもインパクト十分です。

実のところ、最大出力1~2W程度とはいえ、流石にこの小さな(定格5W)トランスでは低域は厳しいと想像しており、出力トランスだけは手持ちのラックスのこれ(定格20W)と、換装することを前提に入手したのですが、

エージングが進んでいくうちに、なんかいい感じになってきました。
38cmとはいえ能率の高いアルテック604Eはそれなりに鳴っています!!
電源のチョークトランスが無いなんて、常識からすると『そんなので行けるの?リップルだらけで聴けたもんじゃないでしょ?』と言う感じかもしれませんが、考えてみれば手持ちのマッキントッシュのA116とかMC30ではチョークトランスは使われておらず、同じように抵抗だけでしたね。
そういった意味で、非常に割り切ったシンプル低コストのアンプを体験することになりましたが、確かにこれもアリかな?
少なくとも高域ホーンへの使用のみを前提とすると、このトランスでも十分なのかも、、、
トリウムタングステン球ということに加えてこれまでの傍熱五極管の三極管接続とは違って、直熱の純三極管なので、プラセボ効果もあるでしょうが(笑)、スッキリとした気持ちのいい音です。
こりゃハマったら(笑)ほかのチャンネルにも導入してしまうかも、、、、
少なくとも、LCRーHCの4chには導入したいですね。
しかし難点は、かなり人気のある(使いやすい)真空管で、しかもロシアや中国などで新しく再生産されていないので真空管そのものにそれなりのコストがかかってしまうことです(涙)。
まあ地道に集めてみようと思います。
しばらくこのままで使ってみて、まずは手を付けやすいドライバーと出力管の間のカップリングコンデンサーや、カソードバイパスケミコンの換装をしていこうと思っています。
入手後は、すぐにドライバーはメタル管に換えてみました。
これだけでもさらに音がスッキリしたような、、、、

娘がガチャポンで引いてきた、某アニメキャラクターを電源トランスの上で一緒に光らせました(笑)。

このシンプル・ローコストなアンプにある意味驚きを感じています。
これまでは、
『整流には半導体じゃなくて整流管をつかわなきゃ』
『当然、B電源回路にはチョークトランス必須』
『出力トランスは大きければ大きいほど良い(特にシングル)』
と思っておりましたが、意外にこのあたりを割り切ったアンプも全然OKなのかもなあ、と感じるようになりました。
とくにマルチの高域ホーンに、こういったコストを削った軽量級アンプ(一応A級アンプだし(笑))を割り当てていくのは現実的な選択の一つかなあと思っています。
この新しい視点で最近は『ミニワッター』がとても気になってきています(^o^)。







































