機材のこと-9 Werraヴェラというカメラ

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クラシックカメラに嵌ってオークションなどをウォッチしていますと、結構頻繁に目に飛び込んでくるカメラです。
私もかなり気になっていました。


・写真だけ見ているとレンズは沈胴しないものの、ローライ35に結構似たコンパクトな形状のように見える事。

・どうもローライ35とは違って当時の東ドイツ製であると言う事。

・レンズ鏡胴?をくるくる回してシャッターチャージと巻き上げを行うかなり変わった構造であるらしい事。

・あのイエナ製のコーティッドのテッサーが付いている(Tコートでは無いですが)事。

・なんと張り皮が渋いグリーンのかわいらしいモデルがある事・・・・

・更に色々調べてみると距離計・露出計の無い1型、確か露出計だけついた2型、距離計だけ付いた3型、更に距離計・露出計がともに付いた4型やオートマチックなどのバリエーションに飛んでいる事(ライカやレチナの様に)。

・レンズも全群交換可能で(持っていませんが)35-85mm?が選べる事・・・。

・・・・・コレクター心理をうまくついてきます(笑)。


当時は結構高かったので、手始めに初期のグリーンの1型のジャンクを落札してみました。これは下蓋を、過去のオーナーの1人がどうやらマイナスドライバーでこじ開けようとしたらしく、ぼこぼこしていますが、結果的には幸い光線漏れもないし、巻き上げ(壊れやすい)シャッターも快調\(^o^)/。レンズもカビくもり無くきれいで実写は全く問題有りませんでした。

しかし、はじめは届いた箱に入っているカメラを取り出して笑ってしまいました。レチナの時と全く逆で『なんとでっかい(^^;)!!』。

ローライ35より二回りは大きいです。

しっかりした金属製ですが、一見まるで精密感が無く荒々しい作り。
『これが東ドイツ製のカメラか・・・』。

ところが確かにのべーっと大きいのですが、よくよく見ると要所要所でかなり精密です。この辺がタダ荒いカメラでは無くやはりドイツ製(^^;)。

最初期型なので、ファインダーもガラスをはめ込んだだけのレンズ無しの等倍でまるで写るんです以下の状況ですが、ローライ35の様に2つに分かれるボディーはモルトを使用していなくてもきっちり嵌合し、光線漏れが出ません。嵌合すると全くガタつき無し。
加えてレンズキャップ兼フードがよく出来ている。

このあたりは文章ではお伝えできないのですが、荒々しい中の精密感とでもいいますか、また西ドイツとは違った魅力を感じました(よく言えば一見荒々しい男が実は繊細な心を持っているような感じでしょうか(^^;))。


それと結構現地の気候がよいせいか私が手に入れた何台かの個体(レチナと違って数える事が出来ます-笑)でレンズにカビがあったのは1台も無いです。運が良いのか例の複雑な巻き上げ機構も今のところノートラブルです。
ただファインダーが曇っているのはあり、掃除は必要でした。


先日アップした作例はここには写っていない3型のブラックですが、
http://blogs.yahoo.co.jp/keik0320/8230686.html


撮影条件が悪かったのとちょっとシャッターが粘っていたので、ブレ多発で不調でした。
それぞれの入手時のテストではかなりいい印象を受けています。
このレンズはオプトンツァイスの様なガチガチにシャープでハイコントラストのレンズではなく、繊細で柔らかいとの評判があります。

また名誉挽回のために他の個体でもテストし直してみます。


写真は最初期型の1型と3型です。この3型は珍しくコンパーシャッターが付いていてあの独特の静かで魅力的なジュワッという音がして痺れます(笑)。