2004.11-001 京都 1st Elmarit 90mm/F2.8 第1世代エルマリート 1959

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

DP1の記事にも書きましたが、このところすっかりフィルムの使用が減ってしまいました。

行きつけの写真屋さんにも何となく申し訳なくて近づけません(^^;)。
まあ、それでも来月末海外出張なので久々にGR1+フィルムどっさりで行こうと思います。治安がやや心配ですが、気をつけてDP1を一緒に持ち出すか、画質は我慢してさっと取り出して片手撮影が出来るGRD2を持ち出すか迷っています。



うちの娘が誕生した4年前は私にとってデジタルカメラの常用は考えられず、全てフィルムでした。この3年間における写真生活でのデジタル化は私にとっても劇的な物となりました。


娘のポートレートというと必ず50-90mmのレンズで・・・と言う時代が懐かしいです。
娘の成長とともに動きまわる被写体への対応を迫られ、連射というオプションをとらざるを得なくなったのが、デジタル化へのそもそものきっかけでした。


デジタル化までは、私にとってのメインレンズはここにお示しした1stエルマリート90mmでした。

85mm-90mmのレンズはL/Mマウントでは、ライカCLとセットで買った2ndエルマリート90mmが最初だったのですが、その頃はこの焦点距離で撮る被写体があまり無かったので使用頻度は低かったです。

インターバルを大きく開けて、その後は明るくて安いロシア製のジュピター9から、どうしても本命に行くことが出来ず(安物買いの銭失い的要素がありますが(^^;))、キャノン85mm/F1.9(安いがとても重い(^^;))、1眼用としてはY/Cプラナー85mm/F1.4(G)、そしてこの1stエルマリート90mmに来ました。


Y/Cプラナー85mm/F1.4(G)は当時は多くの方が使ってみたいレンズだったと思いますし、中古がお手頃で入手出来たので私もやはり一時ハマりました(^^;)。
明るいレンズは勿論それで良いところがありますし、ボケ味を確かめながら1眼で撮る確実性も良いのですが、撮影した瞬間が見られない事(ミラーアップ)が問題となってきました(結構現像してみると瞬きしていると言うことがありますよね)。


一方ボケの確認出来ない出たトコ勝負(^^;)のレンジファインダーでは、現像したときの楽しみ(と落胆(^^;))が大きいことや、やはり撮影した瞬間をファインダーで捕らえられること、体感上のタイムラグは短いこと(撮影時にとても間に合わなかったと思うタイミングの写真でも現像してみるとちゃんと間に合っていたりする)から、知らず知らずのうちに風景だけでなく、ポートレートレンジファインダーになってきました。レンジファインダーだとF2.8というのは最も使いやすい口径だと思います。


レンジファインダーの85-90mmレンズはまだまだ使いたい物がありますね。
やはり旧コンタックマウントの初代の重たいゾナー、後期の軽量化されたコーティッド・ゾナー、後は少し暗くなりますがトリオター、更に定番のニッコール・・・。
あの頃に比べるとかなりお手頃価格に下がってはいますが、使用頻度を考えると手を出しかねてしまいます(^^;)。


90mmが主体となると、さすがにCLやバルナックでは使いにくく、やはりM3に来てしまいました(^^;)。
このM3DSはへこんでいて(笑)安く買ったものを個人の修理請負(趣味?)の方に安価でOHとメッキはがし黒塗りを一緒にやってもらった物です(ちゃんとへこみも打ち出してくれて解らなくなりました(^^;))。見た目はあまり良くないですし、銀座や新宿などで売られている様なライカ専門店の様な独特の柔らかい操作感とは違った、カチッとした感触ですがありがたいことにノートラブルで愛用しています。
私は135mmも結構好きなのでM3のファインダーは重宝します。


お示ししたのは生後9ヶ月の娘です。勿論この年の年賀状になりました(^^;)。
かなり前ピンですが、お気に入りの1枚です。

この頃のライカはノンコート時代よりは線の細さはそのままに少し色のりが良く、とても優しい絵が撮れる様な気がします。特にシャドーがつぶれにくくていい感じだと思います。
Y/Cコンタックスは私にとってはややコントラストや発色が強すぎて、子供撮りにはちょっと使いにくい印象です。
この焦点距離は最終的にはこのレンズに落ち着きました。


あれから4年近く経とうとしています。
果たしてフィルムに戻ることが出来るのか?(笑)
実は個人的な事情でまたこのレンズに戻れるかも知れないと思っているので、その時を心待ちにしています(^^;)。


圧倒的にお安い135mmレンズについてはまた次の機会に・・・(^^;)。