2009-06-002 京都 ズマールSummar 50mm/F2.0 (1933) で子供スナップ -久々のフィルムカメラは?-


前回書きましたが、先週ついに(^^;)フィルム使用を開始しました。
近くの公園に遊びに行ったので、デジカメ群と一緒にSummarをM3に付けて持ち出しました。





ひさびさのフィルム撮影は楽しい様な苦しい様な(^^;)
多分風景スナップとかだと楽なんでしょうけど、子供スナップはしんどかったです(^^;)


露出はネガなので少々いいかんげんにして(^^;)DP2でちょこちょこ撮影しながら撮影情報を見て合わせました。

フォーカスは最も見やすいと思われるM3ですらサッと合わせることが出来ず、フォーカス・表情のタイミングを捕らえて撮影することは不可能でした(^^;)
シャッターを切る度胸がまるで無くなってます。運動神経も鈍りました(^^;)

またいわゆるデジカメ構えの撮影に慣れきってしまって、昔ながらのファインダーをのぞき込んだ撮影もアングルによってかなり苦しいです(^^;)。いかにも必至で子供を撮影している様に他人からは見えるでしょうから結構恥ずかしいです。


さて、肝心のズマールですが、発色はさすがに渋いですが(WBも取ってませんので(^^;))、76年前のレンズにしてはよく写っているのではないかと思います。

ボケは六角形絞り


どおり、見事に六角形ですね(^^;)

絞りは最後の写真(開放)を除いて全てF4.5(例のエルマーに合わせた様な目盛り(^^;))です。


個人的には子供撮りには、コントラストが低く陰も飛びにくい感じがあるので、やさしい写りになりますし、結構好きです。

開放では周辺光量落ちは強いですが、絞り込んでいけば遠景でも充分に使えると思います。ただしノンコートですから、晴れた日にはフードは必須と思われます。

外観はライツの50mm/F2.0レンズでは最もコンパクトで、バルナックライカでも非常に似合います(M3だとレンズが負けてしまいます(^^;))。ブラックのDIIIに合わせるためにずっとニッケルメッキバージョンが欲しかったのですが、縁がありませんでした。

この個体は沈洞部分やヘリコイドのクロームメッキがかなりはげていますが、使用による自然な摩耗で真鍮がむき出しになっているのはお気に入りです。


かなり丁寧に長期間使用されていた様な印象です。特に材質が柔らかいとされている前玉に目立った傷が無いのは前の持ち主の方(方々?)が大切にされていたことを感じさせます。

エレメントもおそらくオリジナルの状態で特に再研磨などもされていない様ですが、時代を考えると透明度はまずまずですのでクリーニングもしていません。順光の使用では特に問題を感じませんので、当面このまま使おうと思ってます。

もっと完全にメッキがはがれてしまわないかなーと思っているのですが、私がちょくちょく使用するくらいではびくともしません(^^;)。やはり70年の歴史の重みでしょうか?
このメッキハゲのおかげで確かかなりお安く手に入りました。

手に入れてからはキャノンの薄枠のフィルターを着けています。

このフィルター、なかなか珍しいですが、特に値打ちがある訳ではなく、オークションで探すと結構安価にでています。先にさらにフィルターを重ねて着けることは出来ませんが、非常に薄型ですので、コンパクトなレンズをよりコンパクトにまとめたい時はいい感じです。



以前に出したキャノン28/2.8


や、これから出す予定の25/3.5などの薄型レンズをさらに薄く保つのに貢献してくれます。

ライツのレンズにキャノンのフィルターとは(^^;)、ブランド的にはどうかと思いますが正面から見て、フィルター枠に『Canon』と見えるのも私は好きです(^^;)




あがってきたプリントを見て、ああ写真をプリントで見るのはやはりいいものだなと思いつつ、スキャナー画像では特に暗部で容易に400ネガの粒子が目立ってしまいます。やはり100にするか、リバーサルか?さて次はどうしようかと思案しています(^^;)
当面400のネガがまだ10本ほどあるので、使い切らないと(^^;)


次回とりあえずはヘキサー・コンタックスG系統などのAF機を持ち出してみるかと考えています。

そうするとold lens シリーズは続くのか???(^^;)