2007-12-002 京都 Xenon 50mm / F 2.8 Retina IIc 1954年製 レチナIIc クセノン

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久々にオールドレンズです(^^;)。

GRD2で遊びすぎて、フィルムカメラの記事がすっかりおろそかになりました(^^;)。
GRD2コーナーでも書きましたが、デビューの時に3台のフィルムカメラを同伴したのですが、それはGR21・コダックメダリストI (Kodak Medalist I)、それにこのレチナIIcでした。

これから出てくるこれらの作例は同じ位置に立って4台のカメラを交換して撮りましたので(レンズ交換式ならぬカメラ交換式カメラ(^^;))似た様なアングルになる事をお許し下さい。
まあ比較しやすいという事で(^^;)。


機材コーナーでも書きましたが、私はレチナに結構はまっていた時代があり、かなり散財してしまいました。当時は結構な値段がしたのですが、最近はかなりお安くなっています(涙)。
http://blogs.yahoo.co.jp/keik0320/3227725.html


まあ愛着もあるので手元に置いたままなのですが、寝かしておくのも勿体なく、最近ちょこちょこと撮っています。

さてレチナシリーズで機能やデザイン的に一番のお気に入りはIIaタイプだったですが、最近はI型も魅力的に思えてきました。

しかしこれまで使ってみた中では一般的に最もレンズが優れているのは(実用性という現代的な視点で)やっぱりIIcのクセノンだと思います(このタイプのヘリゴンF2.8は使った事がないのでわかりませんが、これも優るとも劣らぬ物だと思います)。

このレンズは以前もどこかで書いた事があるのですが、かなり現代的な描写で、50年代の中ではダントツの実用レンズではないかと思います。
ある意味同時代のIIIcタイプのF2.0 Xenonよりも凄いレンズだと思います。

F2.8の抑えめの開放値でありながら、贅沢な4群6枚のガウスタイプです。

考えてみればこの時代、F2.8/50mmのレンズはほとんど3群4枚のテッサータイプだったことから、IIIcタイプの下位機種であるという経緯があるにしても非常に贅沢な話です。
私自身ガウスタイプが最も安心できるレンズであることも影響しますが・・・。


非常にバランス良く優等生のレンズだと思います。
クラシックカメラはちょっと』と思っている方にも抵抗のない描写だと思います。
このレンズがオークションなら2万円程度でボディー付きで手にはいるのですから、本当にありがたい時代です(^^;)。

ボディーは少しそれまでのII型系に比べると肥大化してレチナ通に言わせるとイマイチなのかも知れませんが、ある意味適度に大きく扱いやすいボディーです。
巻き上げが底面である事、ギアが壊れると修理できないので優しく巻き上げる事に注意すれば素晴らしい写真が撮れ、この世界にハマる可能性は大です(笑)。
1台目の(笑)レチナにはとてもいいと思います。


3枚目の写真は最短撮影距離です。少しフォーカスをはずしてしまいましたが、ここまでは寄れます。レチナシリーズの中では最も寄れるのでは無いでしょうか?
今年あまり色の良くない紅葉(しかも近場)に持ち出してみましたが、新緑の季節もとてもいい色が出て感激する事が多々あります。
半世紀前のレンズですのでさすがにフレアーは出やすいですが(今回かなり厳しい条件でも撮影しました)、年代を考えると充分すぎる性能だと思います。

レチナシリーズに搭載されている2.0 XenonやHeligon、ノンコートXenar、Ektar(3.5 / 2.0)なども楽しいレンズですが、実用性という意味ではピカイチだと思います。

リバーサルも是非試してみたいですね。