機材のことー2 最愛のGR1 とレンジファインダー

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以前よりコンパクトカメラが大好きでした。

中学の修学旅行に、同級生の女の子が非常に変わったカメラを持ってきていました。それは実は私をその後レンジファインダーに目覚めさせるきっかけとなったライツミノルタCLだったのですが、その頃の私(当時は1眼が最高のカメラと信じて疑わなかった)には知るよしもなく、後で感動した(^^;)次第です。
考えてみれば当時は中学生の女の子でもライツミノルタCLをマニュアルで使って、しかもまともな写真を写していたのです。彼女は少し特別かも知れませんが(といっても別にメカに強いという訳でもなかった)、今の自動化されたカメラに慣れた世代には想像もつかないことかも知れません。

高校になると写真熱は少し冷め、8ミリ映画にはまっていたので、補助的に父親の一眼を使うのみでした。

大学でも相変わらず映画主体でしたが、ふとしたことから写真部にも入る羽目になり(^^;)、友人がたまたま大阪のカメラ屋さんで新品のローライ35TEが半額で投げ売りされるのを見つけてきて私も早速1台手に入れました。半額なのでシルバーが当時¥24,000だったと記憶しています。

http://blogs.yahoo.co.jp/keik0320/6120199.html

小さいのにしっかり写るローライ35に魅せられ、その後の写真生活はアンチ1眼がスローガンとなり(^^;)、写真部の部活もこれ1台でやっていました。その後GR1を手に入れるまでの10数年はローライ35がメインカメラでした。

こういった経験から、スナップや風景撮りに限定すれば(接写や望遠・ポートレートは勿論無理ですが)フィルムカメラはレンズと設計さえしっかりしていれば、1眼でなくてもよいと信じる様になりました。

ちょうどその頃レンジファインダーカメラの存在を知り、徐々にその魅力にとりつかれました。勿論当時学生の自分には買うことが出来ず、カタログを眺めるのみでした。前述のライツミノルタCLはその頃ミノルタCLEとなり、カタログにある
『時流に流されるのは好きじゃない』
というコピー(ネットで検索すると見れると思います(^^;))と共に購買意欲も高まりバイトしてお金を貯めていたのですが、突然の製造終了(>_<;)。涙をのんで諦めました。

仕事についてしばらくしてアメリカに2年ほど滞在する機会を得たのですが、アメリカではカメラが日本より安く、小さな町でしたが、カメラの即売会の様な催しも何度かありましたので、そこで運命(^^;)のライカCLと出会いました。ファインダーが非常に美しく、『この小さなカメラでこんな綺麗なファインダーを使えるなんて・・・(^^;)』と感動し、40mm標準レンズ付きで非常に安かったので思わず購入しました。レンジファインダーカメラが現実の物となってきました。

ローライ35に始まって、これまで40mmレンズを標準のスナップレンズとして用いていましたが、このころ発売になったGR1が気になって仕方なく、帰国直前でしたが、購入しました。日本で買うよりかなり安かったと思います(5万円くらいでした)。
それからはGR1が私のメインカメラになりました。日常のスナップでも旅行でも、これ1台で不自由なくやっていました。

http://blogs.yahoo.co.jp/keik0320/folder/860658.html

このころから28mmが私にとってスナップの標準レンズになりました。

GR1は非常にレンズが小さいですが、F2.8という十分なスペックを持ちます。
一眼レフの同じスペックのレンズより遙かに小さいため、『大丈夫かな??』と言う印象を受けるでしょうが、当時から一眼のレンズに負けないとの評判でプロのサブカメラとしてとても人気が出ました。事実歪曲の少なさなどは、一眼のレトロフォーカスレンズには全く劣らず、ズームレンズなどの敵ではありませんでした。

これはカメラの構造上の特徴によるものでバックフォーカスを短く設定できる(レンズをフィルム面に近づけることが出来る)コンパクトカメラやレンジファインダーカメラでは無理なく広角~超広角レンズが設計できるためです。
1眼レフはミラーボックスをレンズとフィルムの間に配置しなければならない(レンズをフィルム面に近づけることが出来ない)ために広角レンズの設計がどうしても困難となります。
過去の技術者たちがいかに1眼用広角レンズの設計に苦労したかはニコンのレンズ解説コーナーで詳しく述べられているので興味のある人は是非読んでみてください。

http://www.nikkor.com/ja/story/0012/

GR1のレンズの唯一の欠点としては周辺光量の不足が挙げられますが、これも個性として作画に生かせれば特に欠点とはなりません(好みの問題は別ですが・・・)。世の中には1眼がカメラとして最高の存在(性能)であると思っている人が大変多いですが、ことフィルムカメラに関してはGR1などの設計のしっかりしたコンパクトカメラで、質的に負けない写真が撮れることを体験して欲しいと思います。


そこで写真のGRシリーズですが、手前の黒いのがアメリカで買った初代GR1。
永らく姉に召し上げられていました(^^;)が、左の2代目シルバー故障のため9月の海外に備え急遽帰還しました。なつかし~\(^o^)/

バックアップのGR10も安くてとてもよく写ります。

http://blogs.yahoo.co.jp/keik0320/642249.html

右後ろのGR21は製造終了時にたまたま安く手に入れたのですが、勿体なくてあまり使ってません(^^;)。でも電子カメラだしドンドン使わないとね(^^;)。
いつの間にかゴロゴロと・・・(^^;)。